先日「どうみてもモラルがないように見える人でも、物質的に豊かだったり、成功したりしているのはなぜ?」というお話について書いてみました。
この記事です:自己否定と感謝
けれども、このような場合は、心の奥に自己否定や罪悪感を隠していたりすることがほとんどなので、この場合は、衰退、壊れるときがきてしまうものです。
このような場合、(はたからどう見えたとしても)やはり心の奥が満たされていなかったり、さみしかったりするので、ご自分の身体を過剰に痛めつけてしまうことをしていたり、一番大切な人を傷つけることを無意識的にしてしまったり、一番大事なときに行き止まりになったりするものです。
その一方で、モラルが強すぎる場合、逆に、心からの感謝ができなくなることがあります。
内側基準、自分軸ではなくて、社会基準、外側基準になってしまう、という感じです。
神聖な法則や教えに属するものでも、これをジャッジメントのフィルターを通して使っている場合、心は緊張してかたく縮こまるような感じですし、
どんなにその法則、神聖な教えに詳しくても「ほんとうに、真の意味で、受け入れているかどうか、実践できているかどうか」でいうと、大事なところが抜け落ちるものなのです。
でも、このような方達は、はたからみて素敵な人、できる人、賢い人、いい人、いい子が多いもので、能力が高く成功体験も持っていたり、すでに豊かだったり、することもあると思います。
小さい頃「いい子」とよく言われていたとか、お友達や仲間から「いい人」と言われることが多かったりとか。
このような場合は、感情を抑圧している場合がほとんどなので、マイナス感情の書き出し、我慢していたことを書き出すことを、するほうがいいです。何よりもまず先に鏡で見るとか、祈るとかよりも先に、です。
「ほんとうは嫌だと思っていることリストを作ってみる」とか
「あのとき本当はこう言いたかった、ということを書き出してみる」とか
です。
嫌いな人やゆるせないと感じてしまう人、怒りなどを感じる人がいる場合は、
その人に、言いたいことを紙に書き出します。※これは「紙に書き出す」のがおすすめです。
「言ってやりたいこと、言ってやりたかったこと」みたいな感じで、怒りを書き出すのです。(あとで破って捨てれば誰からも見られませんので安心してOKです)
殺意に近いようなものなど、ちょっと自分でもびっくりするような暴言が出てきてもOKです。(みんなそんなものです)
「お世話にもなったのに」とか「家族なのに」とか「愛しているはずなのに」などとは考える必要はありません。
ここでは、抑圧していた感情を紙に書き出すことが目的です。
心の中に隠してきた「トゲトゲ」を、意図的に現象化している、みたいな感じです。
「トゲトゲ」を心の中に隠したままだと、「なぜこんな人が?なぜこんなことに?なぜうまくいかないの?」という感じで、現実に「トゲトゲ」を繰り返し作ることになります。
「どうしてこんな酷いこと言うの?」と言う人を作るかもしれませんし、仲良くしたい人から無視されるかもしれませんし、一生懸命頑張っているのに責められたり、認められなかったりするような現実を作るかもしれません。
このように、意図せず外側に投影してきた「トゲトゲ」を、紙に書き出すことで現象化するのです。
マイナスをマイナスのままただ出すと、「マイナス×マイナス」でプラスに転じます。
※マイナスをマイナスのままただ出すということが必要なので、人にマイナスを現すのではなく、紙に書き出すことが効果絶大です。人にマイナスを現す場合、ほんとうは、マイナスをマイナスのままただ出すのではなく、大丈夫だと言ってほしい、認めてほしい、愛してると言ってほしいなどの欲求を相手に求めているものだからです。
とにかく、思い切り、感情を書き出します。
このときのポイントは、相手にエネルギーを向けるのではなく、自分に目を向けます。(内側に原因、内観、自分と向き合うというのは、こういうことです)
自分のマイナス感情、ネガティブ感情に対して、
つらかったね、悲しかったね、ほんとうに嫌だったね、さみしかったね、と、寄り添うのです。
涙が出てきてくれる場合は、思い切り泣いたほうがいいです。
このとき、ネガティブな感情をなくそうとしたり、励まそう(プラスに持っていこう)とする必要はありません。
隠していたネガティブに光をあて、そのネガティブを、ただネガティブのまま、寄り添う、という感じです。
これを「なんとなく必要」だと感じるときに、何度でも続けます。
すると、自然と、心が開いてくるのです。軽くなってくるのです。
自然と、相手のことを他の見方で見れるようになったり、固くなっていたなにがやわらかくなったり。
自然と、かさぶたがはげて、ツルツルの皮膚が、見えてくる感じ。
家族や大切な相手であれば、感謝の気持ちが溢れ出てくるという方も多いです。
セルフラブの前のセルフコンパッションのプロセス、という言い方もできるかもしれないですね。
今まで我慢が強かった方ほど、ここに集中されるだけでも随分とすっきりして、現実も変わってくることを感じられると思います。