「感情さん」に敬意を払う

※この記事は、映画インサイド・ヘッド(2じゃないほう)のネタバレ記事(しかも一番バレてはならないところを書いていると思う)なのでご注意ください。

 

 

わたしは映画を見るのが好きなのですが、自分の感覚だけで選んでいると、どうしても偏ってしまうというか(それはそれで楽しいのですが)

自分では選ばないような、でも、「わたしが今見るべき映画」を見たい、と思って、「どの映画を見たらいいですか?教えてください」と、尋ねていました。

「わたしが今見るべき映画」というのは、なんというか、「個人のわたしじゃないわたし」が見たい映画、みたいな感じでもあります。

 

 

そしたら、ここ数週間は、いろんな人からいろんな映画についての話を受け取っていました。

こちらからわざわざ「おすすめの映画を教えてほしい」と言わなくても、そういう流れになる・・・という感じでした。

美容室の方が、突然映画の話題をふってくれて、おすすめ映画を交換し合う流れになったり。

たまたま会った方が「この映画がすごく良かった」というお話をしてくれたり。

(いくつかあるので、すべて見ようと思っています。その中のいくつかは、配信がなかったのでDVDを取り寄せました)

 

 

そして「クライアントさんたち」でシンクロしていたのは「インサイド・ヘッド」でした。(今、2が上映中なんですね)

複数のクライアントさんたちから「インサイド・ヘッド、インサイド・ヘッド2」が連打していたときがあって(メール、セッション、クラス、いろんな場面で違う方達からです)、それはもう、お見事、という感じでした。

 

 

いくら上映中だからといっても、こんなに綺麗にシンクロする、ということは・・・

そして「インサイド・ヘッド」のお話をしてくださったのが、「クライアントさん」に絞られていたということは・・・

これはもう「これを見なさい、そして、見た後にブログに書きなさい」ということだな、という感じがしてならなくて、こうやって、ブログを書いています。

(メッセージを運んでくださった方々・・・本当にありがとうございます)

 

 

わたしはインサイド・ヘッドの方を見たことがなかったので、インサイド・ヘッドをAmazonプライムで見ました。

2も見たいと思っていますが、上映中に間に合うかな〜、時間合うかな〜、という感じです。

 

 

インサイド・ヘッドは、主人公の少女の中にいる「カナシミ」「ヨロコビ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」など、感情たちが描かれているのですが、

アニメを見終わる頃には、どの感情も、愛おしい、大切なもの、という感じが胸に広がりました。

 

 

ポジティブな感情だけが「良いもの」で、ネガティブな感情は、「悪いもの」「手放すべきもの」「なくすべきもの」「コントロールすべきもの」みたいな、なんかそんな感覚が付きまとってしまう、というようなことも、少なくないようなのです。

「ネガティブでいると、ネガティブが引き寄せられるから云々」「不安が現実化してしまうから云々」と思い込んでしまっていたり。

「イカリ」はキライ!ダメ!ワルイ!みたいな(笑)

でも、そういうことでは、本当にないのですよ。

 

 

インサイド・ヘッドを見てみると、すべての感情を、一つひとつ、抱き締めてあげたくなるような、そんな気持ちになります。

へそまがりのような状態になっているときも、もしかしたら、カナシミとヨロコビがいなくなって、ムカムカとビビリとイカリが、てんてこ舞い状態で、一生懸命なんとか回そうとしてくれていたのかもしれない・・・ヨロコビとカナシミは、今戻ってきてくれようとしてくれてるのかもしれない・・・なんてね(笑)

 

 

特に好きだったシーンは、ムカムカがイカリを使って、カナシミとヨロコビを助け出したところ。

助けてもらったヨロコビは、司令席(だったっけ?)にカナシミを座らせて、ずっとカナシミに触れさせなかった「特別な思い出」を、カナシミにすべて渡したところ。

そして、カナシミとヨロコビが、一つになった瞬間。

あのときのライリー(主人公の少女)の表情、心の中に広がっていた体験は、ヨロコビひとりだけではできなかった体験で、カナシミがいたからこそなんですよね。

もし、ヨロコビが、カナシミに、「あっちいってて!」「特別な思い出に触らないで!」と言って、あの場面で司令席に座ってたら、主人公はあの感じを体験できないままだった。

そして、パパの中にも、ママの中にも、男の子の中にも、自分と同じように、ヨロコビとカナシミとイカリとビビリとムカムカがいる。

 

 

なんか、可愛くて、癒される感じでした(笑)

感情を制御しようとしたり、闘おうとしたり、嫌ったり、抑圧してたりするかもしれない場合、

いい子のフリや平気なフリが得意かもしれない場合に、おすすめかもしれないです。

 

 

ちなみに、全然関係ないですが、インサイド・ヘッドの途中で「危険と書いている抽象概念の中を近道として使う」というシーンがあるのですが、あの場面と非常によく似た夢を見たことがあって、不思議な気持ちになりました。

 

 

素敵な映画を教えてくださって、ありがとうございます。

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