「過去を祝福してください」

あるとき、走馬灯のようにして、過去の記憶が、いっせいに押し寄せてきた。

過去の記憶。

過去の映像。

過去生。

 

 

いろんな感情も出てきた。

怒り。

屈辱感。

憎しみ。

恋しい感じ。

「過去の栄光」みたいなかんじ。

自慢して、威張りたくなるような感じ。

虚しい感じ。

悲しい。

懐かしい。

切ない感じ。

 

 

寂寞感。寂寥感。

小さい頃に、胸の奥が、苦しくて、母に訴えた。

「変な感情がする」と、母に訴えた。

母が「どんなかんじなの?くわしくお話して」というので、なんとか説明した。

なんとしゃべったか、覚えていない。

覚えているのは「それはね、寂寞感、寂寥感…どっちだったかな?忘れちゃった。まぁ、いいわ。覚えているといいわよ」といった。

「それはね、素敵なことよ」ともいった。

 

 

「それはね、素敵なことよ」の意味は、いまだにわからない。

 

 

走馬灯のようにして、過去の記憶が一斉に押し寄せてくる。

 

 

だから「過去を祝福してください」と祈り続けた。

一年以上、走馬灯状態だったので、一年以上、毎日、祈り続けた。

 

 

あるとき、祝福の”証”を受け取った。

 

 

そのとき、思った。

わたしはみんなと祝福を受け取りたかったし、同時に、「自分はもしかしたら祝福にふさわしいかもしれない」と思うまでに、一年以上かかったのかもしれない。

 

 

「過去を祝福してください」と求めるとき、祝福は与えられていたけど、わたしが、「自分はもしかしたら祝福にふさわしいのかもしれない」と思うまでに、一年以上かかっただけだったのかもしれない。

 

 

祝福の証は、そのようなことを、わたしにいっていたかんじがした。

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